HC-10熱伝導率チェッカー “クイックラムダ”

  • 幅広い領域材料に対し熱伝導率の計測・評価
  • 本体は小型B5サイズ、 本体とプローブセンサーは専用ケースに入れ持ち歩く事が可能
  • CPUを搭載し大画面ディスプレーに測定値を直接表示。スタンドアローンで使用可能。
  • 本体には99個の計測データと20個の検定曲線を記憶
  • わずか1分の短時間での測定が可能
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この装置は熱伝導率の既知物質でキャリブレーションした検定曲線を用いることで、熱伝導率の低い保温材(~0.03W/m・k)から、熱伝導率の高い金属(ステンレス約15 W/m・k)までの幅広い領域材料に対し熱伝導率の計測・評価を簡便に行う事ができる装置です。
装置の大きさは、B5サイズの小型本体にCPUを搭載し大画面ディスプレーにより測定値を直接表示することができるスタンドアローンの装置です。本体には99個の計測データと20個の検定曲線をメモリー記憶でき、現場での測定の後、会社に戻りPCにデータを吸い上げる事が可能です。
測定原理はセンサー表面を測定対象物の上に乗せ、表面ヒーターに電流を流し、センサー面の温度上昇を示差熱電対で計測します。この上昇温度から予め検定した関係式を用い熱伝導率が自動計算されます。測定の手順はディスプレーに表示され、指示に従い操作することで誰にでも容易に操作することができます。測定時間はわずか1分です。
定常法やGHP法、レーザーフラッシュ法などの測定では、材料の測定準備、測定で1試料につき最低1~3時間の時間を費やします。クイックΛでは測定対象物の上にセンサーを乗せ、あとはメジャーボタンを押すだけの簡単操作、短時間での測定が可能です。
さらに、本体には評価機能が標準装備されており、ユーザーが任意に入力できる熱伝導率を基準値として測定結果を比較し良、否判定を行いランプ表示する機能があります。
現場での製品の良否評価が簡易に行えます。
標準アクセサリーとして、ガラス・アクリル・EPSの検定用試料が付属し、検定及び検定曲線のチェックが簡便に行えます。
また、客先の測定したい材料の熱伝導領域の基準サンプルを検定に用いることで、測定材料の詳細な比較評価を行うことができます。
本体とプローブセンサーは専用ケースに入れ持ち歩く事が可能で、機動性のある使用が可能です。
専用のPCソフトはWindowsパソコンとUSBで接続し、データの転送、測定、条件設定などPC側からの指令で動作させる機能があります。
この装置は、長年VIPチェッカーとして真空断熱材の評価に使用されて来たセンサー技術に基づき開発されたもので、断熱性能が高い低熱伝導率断熱材VIPの評価も可能です。
同製法で作られたVIP標準サンプルにより検定することで、0.001W/m・Kという低熱伝導率の測定を行うことができます。
VIPはもちろん、プラスチック、セラミック、ゴム、粉体などの各種材料評価に応用できます。

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仕様 HC-10
測定範囲 等質固体材料:  0.03~5.00 W/m・K
VIP 真空断熱材:  0.001~0.015 W/m・K
測定方式 非定常法 ヒータ昇温方式 (特許出願中)
測定時間 1分
測定再現性 ±5%以内
検定 3種または4種の標準により検定検定曲線は20本までメモリー可能
付属検定試料 ガラス、アクリル、EPSの3種
データ表示 熱伝導率、温度、時間、データNo.
熱伝導評価A,B,C
使用環境温度 5~40℃
電源 AC100~230V 30W ACアダプター使用
インターフェース USB
オプション
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