OCA50全自動接触角計 OCA50

  • XYZ電動ステージ
  • 自由度の高いマッピングが可能
  • 複数の液体を自動滴下
  • ウエハー用自動回転ユニットを取り付けることもできます
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見積もり・お問い合わせ

OCA50はXYZ軸を迅速かつ高精度に電動で動かすステージを備えた自動測定装置です。

電動ドージングシステムを組み合わせることで、自動滴下も可能な完全自動での測定が可能です。

TP 50のコントロールモニターを使用することで、精密な位置調整も簡単に行えます。

拡張性も高く、12インチのウエハを乗せることのできるターンテーブルも選択可能です。

測定項目(ソフトウェアの選択によります)

・静的接触角

・動的接触角

・拡張収縮

・表面自由エネルギー

・表面・界面張力

・オシレーションドロップ

・付着仕事

主な用途・アプリケーション

品質管理、製造管理、研究開発

表面処理後のフィルムの接触角

接着剤の濡れ広がり

基材と塗料の親和性

コーティング剤の持続性の評価

錠剤の染み込み

ウエハの洗浄確認

農薬の付着能

溶融樹脂の接触角、表面張力

電子部品の洗浄度、はんだの付着

織物・布の表面特性

生理食塩水との適合性

オプション 微小液滴 FDDS

OCAシリーズにフレックスドージングシステム(FDDS)を取り付けると、ナノリットルまたはピコリットルの液滴を滴下することができます。

さらに、通常のシリンジも並べてセットすることもできるため、マイクロリットルからピコリットルまでの測定が1台で可能となります。

・FDDS Nano 滴下量:2 nL~

・FDDS Pico  滴下量:25 pL~

オプション 滑落角

OCAシリーズにTBU-100 ユニットを追加することで、滑落角の測定が可能になります。TBU-100 は装置全体を傾けることができ、カメラで撮影される固体のベースを動かさずに測定を行うことができます。これにより超撥水表面の効果測定などに有効です。

オプション 温度制御

様々な種類の温調ユニットを揃えています。最大700 ℃までの温度調整が可能で、溶融金属やポリマーの研究、ホットメルトのぬれ評価など幅広いアプリケーションにお使いいただけます。また、湿度制御ユニットも取り揃えており、湿度による表面状態の研究にご利用頂けます。

オプション 湿度制御

生体由来の材料は、湿度の影響を受けて表面状態が変化します。HGC30を使用することで、一定湿度環境を維持し、再現性を向上させることができます。また、湿度を可変にすることで、接触角が湿度に依存する様子を評価することができます。

オプション トップビューシステム TVS

今まで測定できなかった くぼんだ部分の接触角を測定することができます。これにより、部品が組み立てられたプリント回路基板などを測定することができます。

オプション 電動ターンテーブル

R軸回転の電動ウエハーテーブルを使用すればウエハのぬれ性マッピングを行うことができます。

ソフトウェア dpiMAX

OCAシリーズの接触角計のソフトウェアdpiMAX は、直感的に操作できるため、測定や結果の分析が非常に簡単です。

日本語も含め多言語に対応しているため、幅広いユーザーが利用しやすい設計になっています。

接触角とは

固体表面に液体を滴下すると、液体の形状は平衡に達します。 この状態は、ヤングの式(静的状態での界面に働く力の釣り合い)が成り立ちます。 この時の固体表面と液体とが成す角度を接触角と言います。 一般的な接触角計では、固体表面に液体を置いた後、横から光を当てて液体の影を撮影します。この影をカメラで捉え、画像解析を用いて接触角が算出されます。

静的接触角

一般的な接触角測定法となります。 着滴させる液量を決定し、液滴を固体表面に滴下して測定します。この測定は、親水性、撥水性、撥油性といった表面のぬれ性との相関を評価するために重要です。実際のインクと基材を使用して、液体と固体の相性を評価することができます。 フィッティングは円、楕円、ラプラスヤング(重力の影響を考慮)から選択することができます。またベースラインも、直線、円、楕円を設定でき、繊維状や筒状のサンプルも測定できます。

動的接触角

接触角の動きを連続して捉えます。 ぬれ広がり・染み込みの評価が可能です。 滴下ニードルを固体表面に近付けた状態で液体を吐出・吸引させることにより、接触角の動きを連続的に観測することで、ぬれ広がりや染み込みの評価が可能です。滴下ニードルを固体表面に近づけ、液体を吐出または吸引することで動的な接触角を測定します。 液体が固体表面に広がる際の角度は「前進角」と呼ばれます。逆に、液体を吸引したとき、固体表面と液体の付着力が高いものだと、吸引直後は端点が動かずに接触角が小さくなっていきます。接触角がある程度小さくなると、端点が動きます。この時の角度が「後退角」になります。前進角と後退角の差(ヒステリシス)を見ることで、一度濡れた固体表面と液体の付着性を評価することができます。

表面自由エネルギー

極性成分及び分散性成分が分かっている2種類以上の液体を用いて、表面自由エネルギーを算出することができます。表面処理効果の解析や固体の性状を把握することで塗料や接着剤の最適化に役立つ情報を得ることができます。

 

 

 

 

 

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仕様 OCA50
接触角 測定範囲 0-180°
接触角 精度 ±0.1°
接触角 分解能 ±0.01°
表面/界面張力 測定範囲 0.01~2000 mN/m
表面/界面張力 分解能 ±0.01mN/m
表面自由エネルギー
液架橋解析
オシレーション/緩和
トップビュー
サンプルステージ X-Y-Z 3軸 自動
ステージ移動距離 [X]100×[Y]105×[Z]50 mm
最大サンプル重量 10 kg
オプション
  • 比較する:
  • OCA15EC
  • OCA200
  • OCA25
  • PCA200

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アプリケーション

  • ぬれ性評価

    工業材料をはじめとするあらゆる分野において液体と固体のぬれ性はその製品の品質に大きな影響を及ぼします。コーティング剤や塗料あるいは接着剤の場合、塗料のハジキやひけなどうまく塗布ができなかったり、塗布後の剥離といった不具合を招くかもしれません。

    詳しくはこちら

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物性・分析機器事業部
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