ST-1 スタビリティーテスター
- 濃厚サンプルを希釈せずに測定可能
- 外力を与えずに測定。実際の貯蔵状態をそのまま再現
- 粒子移動だけでなく、凝集、合一、析出など粒径変化を評価
- 温度コントロール可能(4~80℃)
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ST-1は、濃厚エマルション、サスペンション(60%v/v)を希釈すること無く、安定性、クリーミング、沈降、凝集、合一等を評価できます。また、レーザー測定により、微小な濃度変化を捉えることができることから、従来の1/5-1/50の測定時間で評価でき、材料開発や品質管理の効率化に役立ちます。
主な用途
分散工程の最適化/分散剤、安定剤、乳化剤の効果を確認/析出や凝集による濁り/変化のメカニズムの解明 顔料・インキ/化粧品/医薬品/塗料・コーティング液/農薬/石油製品/食品・飲料/セラミックスラリー/高分子溶液/コロイド全般/その他化成品
ST-1の測定原理
LED光源、透過光・散乱光検出器が設置されたステージがサンプル管に沿って上下に移動し、透過光と後方散乱光の強度分布を取っていきます。この操作を時間間隔をおいて行い、光の強度の時間変化を観測していきます。
グラフの読み方
グラフの横軸はサンプル管の高さ位置を、色の違いが時間変化を表しています。散乱光強度は粒子濃度の増減に伴い、変化します。時間と共に上部の強度が減少し、底部が増加していることから、粒子が上方から底部へ移動していることがわかります
測定結果
波形解析から、粒子分散液に何が起こっているかを短時間でとらえることができます。
解析
① 測定結果の解析から、沈降、クリーミング、凝集現象を数値化することができます。 ② 粒径解析により、サンプルの濃厚状態での平均粒径や粒度分布を算出することができます。
仕様 | ST-1 | ST-1 | |
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測定粒径範囲 | 10 nm ~ 1,000 μm | 10 nm ~ 1,000 μm | |
最大粒子濃度 | ~60%v/v (エマルションでは~95%) | ~60%v/v (エマルションでは~95%) | |
測定方法 | 光多重散乱法(透過光、後方散乱光) | 光多重散乱法(透過光、後方散乱光) | |
光源波長 | 870 nm | 870 nm | |
測定サンプル量 | 24 mL(オプション少量セル:2.8 mL) | 24 mL(オプション少量セル:2.8 mL) | |
温度制御 | 4℃~80℃ 内部搭載ヒーター、外部循環恒温槽 | 4℃~80℃ 内部搭載ヒーター、外部循環恒温槽 | |
粒径解析 | ①動力学粒径解析②光学的粒径解析 | ①動力学粒径解析②光学的粒径解析 | |
データ取り込み間隔 | 最短ピッチ 5μm | 最短ピッチ 5μm | |
サイズ・重量 | 502x390x280 mm (スキャンユニット2台の場合)11 Kg (スキャンユニット2台の場合) | 502x390x280 mm (スキャンユニット2台の場合)11 Kg (スキャンユニット2台の場合) | |
電源 | 100V~240V 50/60 Hz | 100V~240V 50/60 Hz |
オプション |
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アプリケーション
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乳飲料の保存安定性評価
乳飲料のような油滴が水に分散している希薄なエマルジョンでは、一般的には油滴の比重が水よりも低いため、時間経過により上層に油滴が集まる“クリーミング”が起こります。クリーミングが起こると、飲料中で油分の濃度勾配が生じるため、味や香りが製造時とは異なってしまったり見た目の悪さにつながったりしてしまうため、添加物や製造工程を工夫することでクリーミングが起こらないようにする・安定性を良くする必要があります。
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