ADC3自動展開槽 ADC3

  • 溶媒の前飽和から指定距離までの展開、乾燥までを自動操作
  • 内蔵された湿度コントロールにより再現性のよい展開が可能
  • 作動中は溶媒フロントなどを自動監視
  • 日本薬局方準拠 JP18-2 一般試験法 2.03薄層クロマトグラフィー
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TLC/HPTLC分析における展開工程を完全自動化した装置です。

飽和、活性化、プレコンディショニング、展開距離のセット、展開終了後の溶媒の自動乾燥といった重要な工程はすべて自動化され、分析環境の影響を排除して再現性の高い結果を提供します。

20 ×10 cm TLC/HPTLCプレート に対応。

visionCATSソフトウェアからの操作により、cGMP/GLP および 21 CFR Part 11 への準拠が可能です。


ADC3の機能

プレ乾燥

サンプルを塗布した後、プレートはプレ乾燥を行います。内蔵ブロワーが一定時間動作し、固定相に残留する溶媒を除去します。

展開槽の飽和

展開前に展開槽内を溶媒蒸気で飽和させ、均一な雰囲気を作ります。これにより、プレート全体が均一な溶媒蒸気にさらされます。サチレーションパッドを使用することで、溶媒蒸気の飽和がさらに促進されます。

プレコンディショニング

プレコンディショニングでは、乾燥したプレートを制御された環境下で溶媒蒸気にさらします。気相中の溶媒分子がプレートの表面と相互作用し、その特性を変化させます。

プレート活性

ほとんどの標準化された方法では、プレートは制御された相対湿度の空気中で活性化されます。展開槽内の湿度は、飽和塩溶液やモレキュラーシーブを用いて調整します。

展開後の乾燥

展開が設定した高さに達すると、プレートを乾燥ユニットに移し、ブロワーで残留溶媒を除去します。

クリーニング

前の展開と異なる溶媒を使用する際は、新しい溶媒をセットして洗浄します。展開槽は洗浄・乾燥してから再度使用します。

 

 

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仕様 ADC3
動作温度 (推奨動作温度) 15~30 ℃ (20~25 ℃)
湿度 最大相対湿度80 % (温度30℃まで) (結露しない環境)
プレート種類 TLC/HPTLCプレート 20 × 10 cm
電源 100-240V AC 50/60Hz, 20W
寸法 (W×D×H) 315×320×495 mm
重量 約17 kg
対応ソフトウェア visionCATS ベーシック
オプション
  • 比較する:
  • AMD2
  • ATS4
  • CAMAG TLC Sprayer
  • Derivatizer
  • Linomat5
  • Plate Heater 3
  • smartAlert
  • TLC Scanner 4
  • TLC Visualizer
  • Twin trough chamber
  • UV Lamp 4

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アプリケーション

  • 薄層クロマトグラフィー HPTLC

    薄層クロマトグラフィーはガラス板などの支持体にシリカゲルやアルミナを薄く敷いたプレートを用いて、混合物を移動相で分離する方法です。この技術は古くから行われており、特に天然物や未知の物質の分離、さらには複数の物質を同時に分析し、視覚的に分離の状態を確認することが可能です。ただし、外的要因を受けやすいため、再現性が取りにくく、定量分析には適していないとされています。

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物性・分析機器事業部
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