テクスチャーアナライザーについて
テクスチャーアナライザーではロードセルと呼ばれる荷重を検知するセンサーに治具を取り付け、その治具でサンプルを押したり、引っ張ったりしたときにかかる荷重や応力を測定することにより、硬さの評価を行うことが出来ます。硬さは幅広い業界・製品にとって重要な物性になりますので、研究開発、品質管理、製造過程、様々な場面で測定されています。
シート状サンプルの測定
薄いものの硬さを測定する場合、少しの距離変化が大きな影響を与えるため、高精度な距離制御が重要になります。テクスチャーアナライザーは距離分解能が0.001mm(※TA.XT plus Cの場合)と非常に精度よく測定ができ、測定時にロードセルの歪みを補正する「歪補正モード」を搭載。データ取り込み速度も最大2000ポイント/秒となっているので、薄い紙や布などの試験が可能となります。
測定方法
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圧縮試験による硬さの測定
紙や布、フィルムを押したときの硬さをみるには、機械上でもサンプルを圧縮していくことで評価をすることが出来ます。通常は同じ距離まで押し込んだ時の力を比較することが多いのですが、薄いサンプルの測定では同じ力をかけたときの変形量を比較することで評価が分かりやすくなる場合もあります。状況に応じて評価ポイントを変えることが重要です。
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貫通試験、引張試験による強度の測定
穴を開けるのに必要な力を測定する貫通試験や、上下に引き伸ばした時に破ける力を測定する引張試験により、フィルムなどの強度を見ることが出来ます。パッケージの開けやすさや裂きやすさなどの評価を行います。