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20216/03
お知らせ 物性分析

細胞培養の作業時間を短縮し,タイムラプス撮影を ─ zenCELLowl

細胞培養を行う際には、細胞増殖の状態を定期的に確認し、増殖曲線を確認する必要があります。それらの確認作業は、従来であれば人の手により行われ、ともすると確認結果のばらつき・人によるバラツキが生じてしまう可能性があります。このような場合にzenCELLowlを使用することで、作業者によるバラつきの原因を無くし、常に安定した細胞培養を実現することが可能となります。

 

zenCELLowlは、細胞培養を行う際に使用できるイメージングシステムです。

マイクロウェルプレート上に播種した培養細胞の増殖の様子を、インキュベータ内で継時的に観察・撮影できます。装置には24個のカメラを搭載しており、シャーレやフラスコを用いた観察の他、24ウェルプレートでは各ウェルの状態を同時に観察可能です。

細胞培養を最適化する、zenCELLowlの特徴

24個のカメラを搭載
本装置には24個のカメラが搭載されています。個々のカメラでフォーカスや露出などの設定を行うことができ、ウェルごとに最適な状態での撮影が可能です。
市販されている各メーカーのウェルプレートをそのまま使用できるので、新しくプレートを用意する必要はありません。
zenCELLowl

コンパクトなサイズ設計
細胞培養の観察は、インキュベータ内で行うことが基本となります。長さ180mm x 幅180mm x 高さ105 mmのコンパクト設計のため、小型のインキュベータでも、本装置を複数台設置して観察を行うことが可能となります。
zenCELLowl

タイムラプス撮影
本装置では、任意の撮影間隔を設定し、連続的な撮影を行うことが可能です。個々のウェルで撮影された画像はタイムラプスとして保存され、細胞数・細胞面積の解析結果とともに、増殖の様子を確認することが出来ます。
zenCELLowl

 

アプリケーション:細胞毒性試験の実施例

 

細胞毒性試験とは、化合物などの毒性・有害性を調べるために実施される試験です。

培養した細胞に対して、目的の化合物を添加した際に、下記の点について確認します。

  • 細胞の活動に影響が無いのか?
  • 細胞の活動が活発になるのか?
  • 活動が阻害されたり、死滅したりするのか?

 

zenCELLowlを用いることで、細胞の活動をタイムラプスで視覚的に評価することができ、生細胞・死細胞の判別や、途中経過も全て記録できるというメリットがあります。また、本製品付属のソフトウェアを利用することで、細胞カウントの変化などをグラフ化することもでき、データを容易に比較できます。

以下の画像とグラフは、zenCELLowlを用いて、細胞毒性試験の様子を観察したものです。


Fig.1 24時間の観察経過(添加無し/25μM/50μM)

zenCELLowl
Fig.2 時間経過によるzenCELLowl細胞カウントの変化

 

以上のように、zenCELLowlを用いることで、インキュベータ内から取り出すことなく、途中経過を含め全ての状況を効率的に撮影・記録することが可能となります。より良い培養状態の確立だけでなく、作業者の負担軽減にもお役立ていただけます。

本製品に関する詳細、ご質問は下記よりお問い合わせください。

zenCELLowl製品ページ:
https://eko.co.jp/products/physical-property/life_science/bio/p5067.html

オンラインミーティング予約リンク:
https://calendly.com/inoue-aya/ma-div_sales?month=2021-05

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