EKOの回転式シャドウバンド(RSB-01)及び分光放射計(MS-711)の最新のソフトウェアをリリースしました。Namiは、より有力な分光放射計用ソフトウエアプラットフォームです。Namiにアップグレードする際に期待される機能のいくつかを簡単にご紹介します。
従来、分光放射計用ソフトウェアには、保存されたデータの閲覧用ソフトウェア(WSDisp.exe)と、測定用ソフトウェア(WSDac.exe)の2つのソフトウェアパッケージがありました。下記の図1は、従来のソフトウェアパッケージの典型的な画面を示しています。
図1. 従来の分光放射計用ソフトウェア(WSDisp、およびWSDac)のスクリーンショット
図2. 接続ステータスが表示されているNamiのダッシュボード画面
図3. MS-711 データ (上)とRSB-01付きMS-711(下)を使ったNamiのダッシュボード画面
すべての測定データはローカルに保存されます。測定が行われた後、または測定実行中に、ユーザーは「Data」タブでデータをより詳細に閲覧することができます。MS-711単独またはRSB-01を使用して測定したデータファイルは、「Data」タブから参照できます。下記は、RSB−01で測定できる3種類の分光放射照度が表示された図です。
ユーザーは、線種および線色を含む、各スペクトルの表示を設定することができ、更に同じプロット上にASTM基準スペクトルを表示することができます。Namiにはグラフのズームアップ、ズームバック、拡大領域の移動、拡大領域の選択、グラフ表示領域の自動設定といった新しい表示機能が組み込まれています。。これにより、ユーザーは全スペクトルをプロットしたり、スペクトルの特徴的な部分を表示することが出来ます。納得するプロットができたら、プロット領域を高品質プレゼンテーション並みの.PNGファイルに保存することができます。
EKOは今回、計測器とパソコンをつなぐソフトウェアをアップグレードしただけでなく、特定の装置のハードウェアを改善しました。この改善により、ユーザーがより迅速に、より簡単に測定を始められるようになりました。例えば、Namiの最後の画面、「Settings」では、ユーザーは、RSB−01のGPS情報を使用するかどうかを単純なスイッチの切り替えで選択することができます。GPS情報を使うことで、RSBが地球上のどこに正確に位置するか、および測定に最適なバンドの位置が分かります。また、DNIとDHIを補正するために必要なバンドのエッジアングルも、「Settings」画面で0又は5~15度の範囲で入力することができます。もしMS−711を単体で使用している場合、位置座標は手動で入力することができます。このシンプルな機能は、計測器の使用期間中に様々な場所に移動させる場合には特に有用です。設定画面のイメージを以下に示します。
新しいソフトウェア”Nami”には、他にも多くの機能が含まれています。Nami は無料です。
詳しくは 環境機器事業部 営業部 担当営業までお問い合わせください。