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20196/03
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日射計用新型デジタルスマート変換器の開発

従来日射計の測定は、日射計から出力されるアナログ電圧をデーターロガーに記録させる方式が主流でしたが、近年はデジタル変換器を内蔵し、Modbus等のシリアル通信でPLC(Programmable Logic Controller)やSCADA (Supervisory Control and Data Acquisition)、及びパソコンなどにデジタル出力を取り込む方式が増えてきています。様々なプロトコルがある中、RS-485でのシリアルコミュニケーションModbus RTUプロトコルの使用に定着しました。
弊社でも電圧→Modbus 485 RTU 変換方式の変換器と電圧→4-20mA変換方式の変換器を内蔵した日射計を製造販売してきましたが、今回、1機種で4出力を選択できる新型のデジタルスマート変換器を開発し、その変換器を内蔵した日射計の製造を開始しました。この新スマート変換器には、内部温度及び湿度センサーや傾斜角センサー等の新しい機能が追加されており、ユーザーは放射センサーの安定性の監視や、設置の適性及び保守状況の確認にも役立てることができます。今年6月より、ベーシックなアナログ信号に加えてこの新しいオールインワンスマート変換器内蔵の日射計をご注文いただくことが可能です。今後日射計以外のセンサー類にも使用を広げていく予定です。

新スマート変換器の仕様

1) 入力チャンネル

アナログ電圧

温度センサー PT100、TC(T型)

2) 出力仕様

下記4つの出力から選択して使用する。

1) Modbus 485 RTU
2) SDI-12
3) 4-20mA
4) 0-10mA/0-1V      *0-1Vは100Ωの精密抵抗を使用して変換する。

3) 変換器搭載センサー

 変換器に搭載されたセンサーを下記用途で使用可能。
 1. 温度センサー   :日射計内部の温度測定用
 2. 湿度センサー   :日射計内部の湿度測定用、除湿剤の劣化が把握できる。
 3. 傾斜角センサー  :日射計の傾斜角測定用、設置ズレ等の把握と設置角度の測定用

4) 演算機能

 日射計の感度と入力電圧から日射量の計算を行い、Modbus 485 RTU及びSDI-12出力用にデジタル出力する。4-20mA、0-10mA/0-1V は計算された日射量に応じた電流が出力される。

5) 温度補正機能、直線性補正機能

 センサー部に埋め込まれたPT100の温度を使用し、日射計の温度補正を行うことが出来る。 また、入力電圧に応じた直線性の補正を行うことも可能。

6) ケーブル出力仕様

No.

ケーブル線色

4-20mA

0-10mA/0-1V

Modbus

SDI-12

1.

茶色

DC5~36V(+)

DC5~36V(+)

DC5~36V(+)

DC12V(+)

2.

白色

DC(-)/GND

DC(-)/GND

DC(-)/GND

DC(-)/GND

3.

青色

RS485/TD(+)

SDI-12 Data

4.

黒色

RS485/RD(-)

5.

灰色

4-20mA (+)

0-10mA(+)

/ 0-1V(+)

シールド

シールド

FG

FG

FG

FG

*0-1Vを使用する場合は0-10mAを100Ω抵抗で変換する。

 

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