[植物栽培] 植物工場から露地栽培における観測

植物工場から露地栽培における観測システム

植物の生理生態を観測する上で、栽培環境に適した機器を選定する必要があります。 植物工場での栽培に求められている機器、露地栽培で利用可能な機器をニーズに応じて組み合わせてご提案します。

閉鎖型植物工場内で使用するLED灯の波長分布・拡散角の評価

植物工場内で使用するLED灯の選定は、植物の成長を効率的に促進したり、含有物質の調整を人工的に実施するために重要な要素の一つとなります。 葉の伸長を促す赤色LEDや葉の形成等に必要とされる青色LEDのピーク波長を知る事で、栽培する植物にとって最適な光環境を創出する事ができます。 また、栽培棚全体を均一に光を分布させたり、ある特定の場所へ効果的に光を照射させるためにLEDの配置や数についても正確に把握する必要があります。 こうした情報を正確に計測・評価するための機器として、分光放射計や光量子計が挙げられ、特に携帯型分光放射計は簡易的に波長分布と放射強度を評価できます。

植物の生理生態現象を捉える

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    土壌水分・EC・土壌温度、pHの計測

    植物が生命活動を行うために必要となる重要な要素の一つが水です。 栽培環境における土壌や水の状態を把握する事で、潅水のタイミング、肥料や液肥の配合、マルチ等の設置などの処置を適切な時期に行うことができます。

  • 2

    樹液流の計測

    植物に水を与えたからと言って必ずしも直ちに吸水するとは限らず、植物自身の健康状態や周辺環境に依っても異なります。 植物がどの程度の水を吸水しているかをどのタイミングで行っているかを客観的に評価する事で、品種改良や栽培技術の向上につなげる事も期待できます。

  • 3

    葉面からの蒸発散量の評価

    植物の光合成に必要な要素は、適切な光環境、CO2、水となります。 光や水が十分あっても光合成が必ずしも行われている訳でもありません。 葉面からの蒸発散量を計測する事で、光合成がどのくらい促進されているかがわかり、活性度を評価する事ができます。

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