栽培環境における光源評価
植物栽培において、強い光を与えたからと言って必ずしも光合成を行う訳では無く、適切な波長帯と強度の光を与える必要があります。
また、植物の成長過程や状態によっても波長帯や強度をコントロールする必要があります。
こうした光源の状態を正確に評価できる機器のご提案を行います。
光合成有効放射(Photosynthetically Active Radiation, PAR)は、400nm~700nmの分光範囲の放射量であり、1㎡当たりの1秒ごとの光量子の分子量で表されます。PARは、植物の成長に必要な化学反応である光合成を数値化するために重要です。
光量子量は、植物の反応スペクトルと同じ波長感度をもつ光量子センサーML-020Pで測定する事が出来ます。さらに精密な計測方法としては、ポータブル型分光放射計MS-720を使用すると、PARの全波長範囲に渡って10nmごとの分光放射量を測定する事が可能で、植物の種類に応じて、異なる反応スペクトルを用いての計算をすることもできます。