太陽電池のI-V (電流・電圧) 特性を測定する

太陽電池のI-V(電流・電圧)特性を測定する

I-Vチェッカーは、パネル一枚から、ストリング・アレイまでの広い範囲の太陽電池の電流-電圧特性(以下I-V特性)を計測する事が出来ます。 太陽電池を使用した発電システムでは、ある時間内に取り出せたエネルギー(積算発電量:Wh発電量)が重要です。 I-Vチェッカーでは、基本的には瞬間的なI-V特性を計測しますが、以下の様に自動連続測定機能を使用することにより、パワーコンディショナーに入力される前の太陽電池自身の積算発電量を推定することが出来ます。(注: パワーコンディショナーでACに変換した後の発電電力・発電量の推定には、パワーコンディショナーの変換効率等を考慮する必要があります) I-V特性を計測し、その特性から最大電力Pmaxを算出します。 → I-Vチェッカーでは、計測結果からPmaxなどの主要なパラメータを自動的に算出・表示します。 Voc: 開放電圧 Isc: 短絡電流 Pmax: 最大電力 Vpmax: 最大電力点電圧 Ipmax: 最大電力点電流 ○ 自動連続測定機能を使用して、一定時間間隔(例えば、5分間隔)でI-V計測を実行し、Pmaxを求めていきます。 ○ 次の計測時間間隔の間、そのPmaxが継続したと想定し、その間の発電量(Wh)を以下の式にて求めます。 → 発電量(Wh)=Pmax(W) * 計測時間間隔(h) → 計算例: 計測時間間隔=5分、I-V特性からのPmax=8.5kW  ・発電量= 8.4kW * 5/60 = 0.7kWh ○ 計測毎に発電量を求め、積算します。 → 一時間分積算する事により時間積算発電量、一日分積算する事により日積算発電量を求める事が出来ます。

ソーラシミュレータと組み合わせてセルの性能評価を行う屋内評価システム

ソーラシミュレータLP-50A/156Aの光源部と温度制御チャンバーを組み合わせて、太陽電池セル温度を正確かつ安定して制御しながら光照射をし、セルの評価を行うことができます。 ソーラーシミュレータは、IEC60904、JIS8912、およびASTM E 927-05に基づき、性能が3つのクラス(A, B, C)に分類されます。それぞれのクラスは、太陽スペクトル (1000 W/m2, AM 1.5)に対するスペクトル合致度、放射照度の場所ムラ、および放射照度時間変動率を示します。IEC規格では、AAAクラスは最も精度が高く、±25%のスペクトル合致度、±2.0%の放射照度の場所ムラ、および±1%の放射照度時間変動率、というスペックとなっています。 現実的に、AAAクラスの2台のソーラーシミュレータで、規格内でありながらも全く異なる疑似太陽スペクトルとなる場合もあります。AM1.5の基準太陽スペクトルに対して数値化するには、分光放射計LS-100を用いて、それぞれの波長範囲での合致度を適確に算出する事が出来ます。このデータにより、設置時だけでなく、継続的に使用する中で、ソーラシミュレータの光源を、実際のAM1.5スペクトルに合わせる事が可能になります。 LS-100はポータブル型分光放射計で、分光器部分とセンサー部分が光ファイバーで接続されています。屋内用として開発され、ソーラシミュレータ等の人工光源の評価に最適です。 LS-100のソフトウェアでは、ソーラシミュレータの計測値と、JISで定義された合致度を自動的に算定する機能がついています。

太陽光発電所において、O&Mの観点から重要なストリングのI-V計測を行うための現場用可搬型I-V計測器

Imax:最大出力点における電流 Vmax:最大出力点における電圧 Voc:開放電圧 Isc:短絡電流 Pmax:最大出力点 曲線因子. 変換効率.

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