培養細胞を用いて実験を行う場合、一定の品質を保った培養細胞を用いることが必要不可欠です。細胞培養を行う際の温度、湿度、CO2供給量など外的環境要因を一定にすることが求められます。また、培養細胞が適切なタイミングで継代されていることも品質を保つうえで重要なファクターになります。 適切なタイミングで継代を行うには、コンフルエントに達しているかどうかを見極める必要がありますが、顕微鏡観察などで行う場合は見る人によって評価基準が異なったりしてしまいます。
装置概要
zenCELL owlは、24個のカメラを持った細胞培養イメージング装置で、マルチウェルプレートやディッシュ上で培養している細胞をインキュベータにいれたまま観察することができます。ソフトウェア上で撮影した画像をタイムラプス表示、細胞数のカウント、細胞面積を自動的に算出しますので、細胞の増殖する様子を視覚的、定量的に評価できます。
zenCELL owlを使用すると、細胞培養をリアルタイムでモニタリングできます。細胞数カウント、細胞面積の自動解析によりコンフルエントな状態であることを明確にすることができるため、適切な時期に継代を行うことができます。また、分化誘導のタイミングや手法を最適化する際に有効です。
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細胞継代のタイミング
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分化誘導のタイミング
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薬剤の細胞毒性評価