せん断セル法について
製薬工業では粉体は広範囲で使用され、薬局方にも粉の流動性評価として ・安息角測定法 ・圧縮度又はHausner比測定法 ・オリフィスからの流出速度測定法 ・せん断セル法 の4つの測定法が記載されております。 “より基本的な原理に基づいて粉体の流動性研究やホッパーの設計を・・・・”と紹介されているせん断セル法は、広範囲なパラメータが得られる一方、長時間を要し、また多量の試料と熟練が必要との記載もあります。
PFTの特長
回転型のせん断セル法が採用されているパウダーフローテスター(PFT)はせん断測定を誰でも簡単に短時間で測定ができる装置です。専用のソフトウエアはスタンダード条件や計算機能を持ち、圧密のコンディショニングからせん断応力測定、破壊包絡線やフローファンクションカーブ解析、必要であればホッパー形状まで算出させることができます。
アプリケーション
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1
粉体特性評価
フローファンクションモード・ウォールフリクションモードなどでスタンダードの条件が準備されています。簡単に粉体の破壊包絡線・壁面摩擦角・粘着力・内部摩擦角などの測定が可能です。
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2
粉体の流動性評価
錠剤の重量安定性などに関係する粉体の流動性はフローファンクショングラフで確認することができます。下図のような粉体は弱い圧密ではVery Cohesiveであるが圧密が高くなってくるとCohesiveまで流動性が改善することを示しています。このフローファンクショングラフを比べることで粉体による圧密下での流動の違いを比較することができます。
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3
ホッパー指標の算出
混合された配合でホッパーから排出するにはホッパー内での流動は理想的なマスフローでなければなりません。フローファンクション・ウォールフィリクションの測定結果からホッパー指標を算出することができます。