測定の背景
粉体は固体ですが液体のように流動させて使用することができるため非常に便利で食品分野でも幅広く使用されています。しかしながらホッパーからの排出不良など流動が損なわれると生産性に影響を与え、トラブルの要因になります。 加えてシーズニング粉は絶妙なバランスで配合された調味料です。ホッパーから出てくる際、最初から最後まで味が変わらないようにする為にはマスフローと呼ばれる理想的な流動である必要があります。一方刺激性の香辛料の場合、流動性を損なわず、飛散しないような配合の検討など、粉体の流動性評価は一層重要になります。
装置の特長
パウダーフローテスター(PFT)は回転型のせん断セル法を採用し、ホッパー内での流動性を評価するのに必要な圧密状態での粉体流動性を評価する装置です。 せん断法による粉体評価は昔からありましたが測定が難しく取っ付きにくいものでした。PFTは“誰でも”“短時間で”“簡単に”データを取れる装置です。専用のソフトウエアはスタンダード条件や計算機能を持ち、フローファンクション(流動性)・粘着力・内部摩擦角、かさ密度・壁面摩擦・ホッパー形状など多くの情報を得られます。
アプリケーション
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1
粉の流動性評価
シーズニング粉は絶妙なバランスで配合された調味料です。ホッパーから出てくる際、最初から最後まで味が変わらないようにする為にはマスフローと呼ばれる理想的な流動である必要があります。
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2
配合検討
シーズニング粉の付着性を持たせることで味付け性や刺激性シーズニング粉の粉舞抑 制効果を出すことができます。これらの性能を持ち、かつ必要な流動性を確保するために最適な配合が必要になります。
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3
粉の特性評価
粉体の流動特性を数値データとして蓄積していくことができます。