ナノ粒子のモニタリング

測定概要

ナノ粒子の工業利用とともにナノ粒子の人体への影響が研究されてきています。 Partector2は、拡散荷電技術と誘導電流計測技術を使用して、光学的または質量ベースの方法には小さすぎる粒子(10 nm~)まで検出し、モニタリングします。、出力は、肺沈着表面積(LDSA)(m2/cm3)です。 これは、呼吸により取り込まれた粒子のすべてが肺に沈着するわけではなく、また小さすぎる粒子は粒子表面で肺および血流の奥深くに毒素を輸送するという考えにより、ナノ粒子モニタリングにおいて人体への影響に関係する指標の1つとなりうる可能性を持っています。

装置の特長

Partector2はナノ粒子の肺沈着表面積(LDSA)の他、個数濃度や平均粒子径を1秒間隔でモニターすることができます。小型軽量で、バッテリ寿命が長く、CPCに必要な作動液体も必要としないので、モバイル用アプリケーションに最適で、主に人為的発生源に由来すると考えられるナノ粒子のモニタリングに関し理想的な装置です。Partector2データとGPSデータを組み合わせることで、Google Earthでの測定を簡単に視覚化できます。

アプリケーション

  • 1

    個人暴露のモニタリング

    ナノ粒子を簡単に測定でき、工学的ナノ粒子、環境、たばこ煙、溶接煙霧、交通関連ナノ粒子など、個人暴露を測定するために使用することができます。 個数濃度のほか肺沈着表面積(LDSA)を測定することができます。

  • 2

    職場の環境監視

    実験室またはナノ粒子製造施設でナノ粒子レベルを監視するために使用できます。アラームを鳴らすことができ、そのデータログにより、高濃度がいつ発生したかを素早く確認することができます。

  • 3

    環境モニタリング

    持ち運び便利なPatector2は、ナノ粒子の濃度を高空間分解能で測定するための理想的な装置です。 複数の計器を同時に適用することにより、輸送現象と粒子濃度分布を測定することができます。下記はアンドロイド端末のGPS情報と組み合わせた計測したルートのLDSAを可視化したものです。

 

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