令和4年春の褒章において「黄綬褒章」を受章
2022年09月15日
英弘精機株式会社は、代表取締役社長 長谷川壽一が、令和4年春の褒章において、黄綬褒章を受章しましたことをお知らせいたします。
黄綬褒章は、農業・商業・工業などの業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して授与されるものです。このたびの受章は「日射強度を高精度かつ高速に測定する日射計の発明考案」に精励したことが評価されました。
再生可能エネルギーの太陽光発電は世界的に普及拡大し、発電所の安定稼働に役立つモニタリングシステムにおいて発電量と日射量を比較するために日射計が広く使用されるようになりました。
従来の日射計は、刻々変化する日射強度を正確に捉えることができず、測定精度の長期安定性が不十分であったため、モニタリング精度が低く、異常の見逃しによる発電損失リスクが大きいという問題がありました。また、日射計を毎年メンテナンスする必要があるため保守コストが高いという問題もありました。
これらの問題を改善するため、従来の1/10以下の時間(0.5秒以下)で日射強度の測定が可能となる、日射強度を高精度かつ高速に測定する新たな日射計を開発しました。また、測定精度の長期安定性についても5年間で±0.5%以内を実現しました。
これにより、太陽光発電所の異常検出精度の向上と安定稼働、発電損失リスクの低減、日射計の保守コストの低減を可能とし、ひいては再生可能エネルギーの更なる発展に貢献しました。
過去の主な受賞歴
平成30年 勇気ある経営大賞 特別賞
平成30年 発明大賞 考案功労賞 「日射強度を高精度かつ高速に測定する日射計」
令和 3年 文部科学大臣表彰 科学技術賞(技術部門) 「日射強度を高精度かつ高速に測定する日射計の開発」
<関連情報>
MS-80 精密全天日射計(ISO9060:2018 高速応答クラスA)
https://eko.co.jp/products/solar_radiation_measurement/pyranometer/p1001.html