測定の目的
金属パーツの洗浄が不十分な場合、残った油は次の工程に影響を与える可能性があります。 これらの汚れは接着強度や溶着強度、半田・コーティング剤・塗料などのぬれ性に影響を与え、塗布後の剥離といった不具合を招く可能性があります。また加熱工程を経る場合、油が蒸気になり作業環境の悪化の要因となり、間接的なトラブルを引き起こすかもしれません。
装置の特長
クリノスペクターは金属表面の清浄度を簡単に数値化表示する装置です。UV光を金属表面に照射し、表面からの蛍光発光をフォトダイオードで検知し、蛍光発光能を有するオイル、グリース、冷却用潤滑剤などのごく微量の汚染を確実に検出できます。測定はスタートボタンを押すだけのシンプル操作で、真空チャンバー内での計測やふき取りや液体を接触させての測定に対し、非接触でスピーディーな測定が可能です。
アプリケーション
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1
ピストンシャフト保護層の接着強度の低下
自動車用ピストンシャフトにおいて、オイル、グリース、または界面活性剤のわずかな残留汚染により、保護層の接着強度が低下する悪影響を与えます。悪影響を与えない領域で清浄度の管理をすることは接着品質の管理につながります。
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2
ギアケース部品のコーティングやボンディング
部品の清浄度管理によりコーティング剥離やボンディング強度不足の不具合率を低下させることができます。
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3
洗浄条件のスクリーニング
製品の品質に必要な洗浄条件のスクリーニングにクリノスペクターを使用できます。
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4
紹介ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=LDuXGDaG8QQ